QDT 2019年1月号
8/8

107第13回 歯科技工士とのコラボレーションと超高精度耐火模型の製作歯科技工士とのコラボレーション症例了していなくても問題はなく、床縁の形態を決定することを最大の目的とし、同時に歯科技工士と共通認識で義歯製作することを意図している。よって、この時点で抜歯を予定する歯には×印をつけるか、模型上で折り取っておく。当然、この操作は口腔内にて直接法で行うことはできないため、模型上で行うこととなる。また、この時点でレストの形態などについても歯科技工士と打ち合わせを行っておく。 なお、ここでは下顎にもトライアルプレートを製作したが(図4)、これの有無によって患者からのクレームに遭遇する頻度は変わらないことを筆者は経験して図1 以下に示す症例の構造設計図。2006年に川島氏と取り組んだ症例である。●補綴構造設計●上顎トライアルプレート●上顎トライアルプレート修正後の外形線●下顎トライアルプレート図2 トライアルプレートはファイナル金属床と同じ形で製作する。図3 模型上に記載した黒いラインがイニシャルライン、ファイナルは赤いラインに修正した。図4 下顎のトライアルプレート。107QDT Vol.44/2019 January page 0107

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る