QDT 2019年3月号
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97第15回(最終回) IOD、IARPD、IPODについてる(図2)。 また、CAD/CAMによる義歯開発の一例として、バルティックデンチャーシステム(Merz Dental)を示す。本システムはレジンディスク上に臼歯部人工歯があらかじめ排列されたものを患者の顎堤形態にあわせて削り出し(図3)、なおかつ咬合関係にあわせて前歯部はソケットを彫り込んで別途植立するシステムである(図4)。自院で試験的に製作したCAD/CAM部分床義歯図1a、b 自院で試験的に製作したCAD/CAM部分床義歯を示す。フレームワークにはTRINIA(Bicon,松風)を用いている。図2a、b TRINIAには多少の弾性があるため、舌側に多少のアンダーカットを付与しているが、ガイドプレーンなどの把持機構のみで十分に患者にとっては快適に使用できているとのことである。バルチックデンチャーシステム図3 バルティックデンチャーシステム(Merz Dental)を示す。人工歯はあらかじめレジンディスク上に排列されている。図4a、b バルティックデンチャーの前歯部は、患者の咬合関係にあわせて術者が排列できるシステムもある。aaabbbQDT Vol.44/2019 March page 0421

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