QDT 2019年8月号
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Neimar Sartori, DDS, MS, PhD1Sara Casado, DMD, MS2Dan Grauer, DDS, MS, MOrth, PhD3Sillas Duarte, Jr, DDS, MS, PhD4 デジタルテクノロジーは歯科領域でもっとも進歩の著しい分野のひとつである。CAD/CAMテクノロジーの開発において、かつては単冠およびブリッジのデザインと製作におけるチェアタイムの短縮、印象および模型材の変形による誤差、また人為的な誤差の縮小を目的とすることに焦点が当てられていた1。1980年代半ばに初めてチェアサイドの歯科用CAD/CAMシステムが紹介されて以来、市場に出回るデジタルワークフローやCAD/CAMシステムの数、およびテクノロジーの応用範囲ともに大幅に増している2。CAD/CAMテクノロジーの急速な普及の主な理由は以下のとおり。①高性能・小型化そしてより早い口腔内スキャナー、②より使いやすいCADデザインソフトウェア、③ミリングテクノロジーの進歩である2。 デジタルテクノロジーの大きな恩恵を受けている分野のひとつが矯正歯科である。3Dデジタルテクノロジーが矯正歯科の診断、クリアアライナー矯正治療、唇側および舌側カスタムシステム、そしてチタン製

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