QDT 2020年2月号
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者さんにさらに理解していただくため、他の点についても説明する必要があるケースがある。そこで今回は、メタルインレーとセラミックインレーについて解説していく。患者満足のための補綴・修復コンサルテーション今回のテーマメタルインレーとセラミックインレーのメリットとデメリットを患者さんに説明できていますか?連載 間接法によるインレー修復の材料としては、大別するとメタル、コンポジットレジン、セラミックが選択できる。コンサルテーションの際は、審美性の違いを第一に強調して説明されているであろう。しかし、患企画趣旨か? 例を挙げるならば、コンサルテーションやWebサイトの内容の充実などが考えられるが、本企画では巷で聞かれる「『自費診療に用いられる材料・術式』と『保険診療に用いられる材料・術式』の違いを、歯科医師を含めた歯科医療スタッフが理解しておらず患者に的確に説明できていない」という問題の解決をめざす。より端的にいえば、「歯科医療スタッフの材料・装置に対する知識不足による機会損失」を防ぐための連載企画である(全12回予定)。ぜひ、スタッフ全員でご愛読いただければ幸いです。(編集部) 歯科医師を筆頭とする歯科医療スタッフは、それぞれがもてる知識と技能を発揮して個々の患者に最適な治療を提供するが、とくに補綴・修復治療においては選択する材料・装置の種類が治療結果および収益と比例する場合がほとんどであり(もちろん、術者の確かな手技が前提になることはいうまでもない)、無理強いすることなく、自然なかたちでよりメリットのある治療を患者に選択していただくことが、患者にとっても歯科医療スタッフにとっても利益につながることは疑いようがない。 こうした中、患者を導くためには何が必要だろう坪田有史歯科医師・坪田デンタルクリニック東京都文京区小日向4-7-14今日からつかえる!!医院全体で共有できる!!第2回 窩洞に対する処置②メタルインレーとセラミックインレー、どう違う?

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