QDT 2020年3月号
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97第3回:IOSの持ちかた/デジタル印象採得時の姿勢/IOSは清潔に/IOSのデータは将来にわたって使えるとは限らない? その対策分かりやすく解説したいと思う。 世界で初めて市販されたチェアサイド完結型CAD/CAMシステムのIOSは、当時の使用説明書を見てみ IOSの持ちかたは厳密に決まっているわけではなく、持ちやすいように持てば良いといえる。しかし、これでは元も子もないため、筆者の経験から可及的に【IOSの持ちかた】図1 米国の大学(タフツ大学)の学生実習室には、確認できただけで20台を超えるCERECシステム(デンツプライシロナ)が設置してあった。大学全体では、これを超える台数のCERECと各社IOSを保有していた。米国歯科大の実習室にIOSが常設されている風景IOSの持ちかた各種図2 約10年前のIOS(CEREC 3、シロナデンタルシステムズ〔当時〕)。当時は口腔内カメラとよばれていた。現在のIOSにくらべ性能や機能が限られている分、軽量であった。最初はシーメンス社とチューリッヒ大学が、開発を行っていた。タービンと同様に把持できるよう設計されている。図3 現在のデンツプライシロナ社製IOS(プライムスキャン)。タービンと同様のペングリップにて把持されている。ペングリップは、日常臨床で慣れているため臨床家が受け入れやすいと思われる。患者の側方、もしくは正面からの光学印象採得が行いやすい。図4 パームグリップは、ペングリップにくらべ重みのあるIOSをしっかり把持することが可能。このように順手で把持することにより、患者正面からの光学印象採得を行いやすくする。図5 このように、逆手でIOSを把持することにより12時の位置からの光学印象採得を行いやすくする。QDT Vol.45/2020 March page 0381

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