QDT 2020年4月号
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55第4回 作業用模型・咬合床製作の悩み:「咬合堤の高さや位置がわからない!」ボクシングの方法①:副印象枠とアルジネート印象材を使った方法図3a、b アルジネート印象材を印記した線まで盛る。この症例の大きさでは、上顎が軽量カップ4杯(a)、下顎が5杯であった(b)。図4a、b 枠の高さをいちばん下の位置まで戻し、石膏を流す。図2 枠の高さを印象材の高さに調整する。図1a、b 印象面の最大豊隆部を油性ペンで印記する。それ以上石膏を盛ると、模型辺縁部の破損につながるので注意する。上顎は平行性を再現しやすいが(a)、下顎は高低差があり再現しにくいので、シリコーンパテなどを用いて平行性をとっておくとよい(b)。レトロモラーパッド部は少し浮かせると辺縁を再現しやすくなる。1)リリーフ 作業用模型のリリーフは研究用模型のリリーフと違って、重合操作で影響を受けない材料を選択し、適合に影響を与えない範囲のリリーフ量にしなければならない。リリーフの必要性や適応箇所を事前に担当歯科医師に確認し、指示してもらう。 粘膜の状態、被圧変位量、骨の状態など患者ごとに差異があるので、模型上での判断はあくまで推測でしaaabbbQDT Vol.45/2020 April page 0481

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