QDT 2020年7月号
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⑦保険のパーシャルデンチャー⑧自費のパーシャルデンチャー (残存歯の歯冠修復をしない・する)⑨遠心にインプラント2本 +自費のインプラントオーバーデンチャー⑩欠損歯部にインプラントで固定式上部構造 (右下3本、前歯2本、左下3本) ここで、抜歯はしないという前提で、①~③は将来のこととして簡単に説明するとして、オーバーデンチャーは12月号で取り上げられるので④~⑥も除く。⑩は非常に特殊であるから除外し、今号では⑦と⑧(歯冠修復なし)の比較、次号では⑧と⑨の比較を行う。患者満足のための補綴・修復コンサルテーション連載 少数歯残存症例には、さまざまな治療法がある。「₃、₃残存で、現在は抜歯後に増歯した保険のパーシャルデンチャー」という設定で考えると、以下のようなさまざまな治療方針がある。①抜歯して、固定式インプラント(4~6本)②抜歯して、インプラントオーバーデンチャー(2本)③抜歯して、保険の総義歯④根面キャップにして、自費オーバーデンチャー (マグネット)⑤根面キャップにして、保険オーバーデンチャー (支持のみ)⑥根面キャップにして、自費オーバーデンチャー (遠心にインプラント2本+マグネット)今回のポイント佐藤裕二歯科医師・昭和大学歯学部 高齢者歯科学講座教授東京都大田区北千束2-1-1今日からつかえる!!医院全体で共有できる!!第7回 少数歯残存症例①:自費 vs 保険パーシャルデンチャー・自費の金属床を選択した場合、患者の立場からは舌感と咬合力、また審美性の点で有利・保険の場合には同じく、価格と増歯・修理の容易さが有利といえる・個々の患者に対する設計について、該当する利点と欠点を説明できることが重要・本当にその患者において自費のメリットが発揮できる自信がない場合には、自費は勧めないほうがよい

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