QDT 2020年7月号
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鈴木 淳Iris Dental Laboratorio東京都練馬区関町北4-2-13 グランドステータス関202 現在の歯科業界において、デジタルソリューションは目覚ましい発展を遂げ、われわれに新たなプランを提供してくれている。またデジタル分野だけではなく、材料の進化がともなうことで技工操作はよりシンプルなものへと移行してきている。それはたとえば、モノリシックに対するステイン法の適応範囲の拡大や、レイヤリング法においても築盛スペースをできる限り薄く設定したフレームデザインを採用可能になるといった形でわれわれの臨床に変化をもたらした。だが、過渡期の今だからこそ、これまで培われてきた技術的な要点を今一度見直し、新たな表現方法を模索していかなければならないと考えている。 そこで本稿では、審美領域における色調再現にフォーカスをあて、ステイン法とレイヤリング法における代表的なマテリアルであるプレスセラミックスとジルコニアに対するそれぞれのアプローチと臨床上の留意点を整理し、臨床ケースとともに解説していきたい。前編となる今回は、ステイン法におけるプレスセラミックスとジルコニアの特徴を比較し、筆者の臨床における選択基準と勘どころについて紹介したい。講演者論文講演者論文

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