QDT 2020年7月号
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76連載 Intra Oral Scanner : A beginner’s guideることで、かつ各種形成などのデジタル印象前処置を適切に行うことであると解説した。さらに、IOSのハンドリングにおけるスキャンパスについての重要性を示し、それを遵守する意味を理解しながらも、実際の臨床においては臨機応変に対応する必要性に関して解説した。また被写界深度や、対象物との撮影距離と実際の臨床における留意点について解説した。以上を踏まえ、デジタル印象採得における撮影範囲や唾液などの影響と判断ならびに対応に関して解説する。採得を行ったとしても良好なバーチャルモデルや補綴・修復装置などを構築できるとは限らない。逆に 今回は、IOSを用いたデジタル印象採得に関する解説の第3回をお送りする。前回は、バーチャルモデルが三角形の集合体であるポリゴンデータとして構築されており、そのデータ集積度は印象対象物の形態によって差が生じることを解説した。そしてバーチャルモデルや補綴・修復装置を製作するにあたって、データが過度に集積する部分の精度がかならずしも良好となるわけではない。大切なのは移行的にデータが配置され、加工機やソフトウェアとのバランスがとれてい デジタル印象採得では必要なデータを必要なだけ採得することが望ましく、過度な長時間にわたるデータ【はじめに】【デジタル印象採得におけるデータ量と印象範囲】第7回:IOSによるデジタル印象採得の注意点とその実際(後編)歯科医師・歯学博士八重洲歯科診療所/日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街中1号中村昇司 Shoji NakamuraQDT Vol.45/2020 July page 0932

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