ザ・クインテッセンス2020年10月号
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39接着ブリッジを臨床でより活用するために:最近のトレンドと支台歯形成のTips考案したガイドシステムの流れ①装着方向の決定とプレパレーションデザイン図3 唇・頰面の咬合面側1/2の方向を頰舌的着脱方向とする。この方向は舌側のアンダーカット領域を減少させる。とくに下顎臼歯部では著明。外型線の色分けは、その部分の削除量を示す(赤:0.8~1.4mm、青:0.4~0.8mm、緑:0.4mm以下)。②DMPでの口蓋(舌)側面・隣接面ガイドプレーンの形成図4a、ba:舌側軸面の削合。ガイド孔を作り、梨状バーで軸面形成。梨状バーは装着方向に合わせやすい。その後#107RDで装着方向に平行な面に整え、エンブレジャー部へと伸ばす。b:欠損側隣接面ガイドプレーンの形成。#107RDのような太いバーの使用は、明瞭なフィニッシュラインと、滑らかな切削面にする。③ガイドプレーン形成のためのガイドジグ(PGJ-1)の製作図5a、ba:ジグの固定部の製作。頰側境界を明示する。b:歯頚部のレジン表面は、マージンに一致した面にする。咬合面のレジンが餅状の間に、サーベイカッティングのように側面をガイドプレーンの延長した面に整える。ンドレールFGアダプター、Ivoclar Vivadent)を用いて、ガイドプレーン形成したバーと同型の研磨用バー(#SF107RD)をサベイヤーに装着し、形成面に沿って移動させ、咬合面上部に築盛したレジンが餅状の間に側面を整える。これで咬合面側面のレジン面は、ガイドプレーン切削面の延長した面と一致する(図5b)。 最後に、2本の支台歯のレジンブロックを連結し、装着方向のガイドとしての方向指示稈(金属管内径1.5mm)を設置する。これが、歯頚部マージン設定位置、頰側境界、ガイドプレーンのテーパーをガイドするPGJ-1である。④DMPでのグルーブの形成 ここで、再びDMPに戻りグルーブとバーティカルストップを形成する。欠損側隣接面とエンブレジャー部にグルーブを形成することで、リテーナーの把持効果が増大する。装着方向を描記した鉛筆の線に沿い、#201フラットエンドバー(第二大臼歯遠心側、小臼歯エンブレジャー部、下顎前歯は#401を使用)の先端径の1/2程度の深さで、歯頚部マージン1mm上にグルーaabbQDT Vol.45/2020 October page 1299

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