QDT2020年11月号
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88 IOS時代にモデルレスでの補綴装置製作に対応するためには、現在のモデルスキャンのワークフローで行っている模型を用いたアナログでの調整をいかに少なくすることができるのかが重要である。そして、当然のことながら限りなく無調整に近づけていくのがベストである。その調整を少なくしていくための取り組みについては次回から詳しく説明していく予定だが、今回はその前段階としてIOSのデータを歯科医院から受けとった際の対応について触れたいと思う。 前回、デジタルデザインを行う歯科技工士においても従来の歯科技工に対する知識と経験があったほうが良いと述べた。これは歯科医師も同様で、IOSを扱う歯科医師にとっても、支台歯形成や圧排はもちろん、従来法での印象の知識や経験があったほうが良いと筆者は考えている。チェアサイドで完璧にスキャンされたデータがラボに届いても歯科技工士側がデジタル機器の扱いを間違えてしまえば悲惨な結果になってしまうのは当然であるが、逆も同様でマージンが不鮮明なデータや、不備があるデータがラボに届いた場合、歯科技工士側ではどうすることもできない。そういったことにならないように、歯科医師と歯科技工士がともに必要な知識を深めていき、成功と失敗を積み重ねながら経験値を蓄積していくことが、デジタル機器を使いこなして臨床に活用するための近道だと考えている。はじめに連載Road to Modellessモデルレス時代に向けてデジタル機器を使いこなすために藤松 剛株式会社 STF京都府長岡京市開田2-1-5 とみふじビル3F第2回 歯科医院からIOSのデータを受け取ったら……QDT Vol.45/2020 November page 1474

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