QDT2021年2月号
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68Feature article #2不十分な条件からの形態回復の工夫−審美領域の形態表現におけるチェアサイド・ラボサイドの取組み−後編:孤立感・萌出感・歯肉の見せ方佐藤洋平 Yohei Sato*1/伊原啓祐 Keisuke Ihara*2/野平勇人 Hayato Nohira*2*1鶴見大学歯学部有床義歯補綴学講座 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3*2鶴見大学歯学部歯科技工研修科 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3 本企画は、審美領域の形態回復における仕上げの段階において、歯科医師と歯科技工士が担うわずかな工夫に焦点をあてたものである。前編では一般的に目標とする形態の基準を示した後に、その目標に対して“その形をどう作り、どう見せるか”を「幅径」、「歯軸」、「ジンジバルライン」の項に分けて解説した。後編では「孤立感」、「萌出感」、「歯肉」に関して解説する。なかでも「歯肉」は、補綴的解決法である人工歯肉(ガム補綴部ありの固定性補綴や可撤性補綴)を“どう見せるか”という視点で記したい。 前編同様に一般的手法を述べたのちに参考症例を供覧し、解決法の実際とチェアサイド−ラボサイド双方が求めるポイントを示した。前編よりもラボサイドの工夫が必要な、より補綴的な内容になっている。さらに、審美性を求める一方でわれわれが重要視している別視点からの意見も述べたい。後編にあたってQDT Vol.46/2021 February page 0210

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