QDT2021年3月号
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253Dプリンティング義歯の夜明け ─新規3Dプリンター造形用インクの使用経験と従来法・ミリング法との比較─表1 3Dプリンティング義歯の製作工程。表中の数字は、本文の1)症例における見出しの番号(①~⑫)に対応している。3Dプリンティング義歯の製作工程当院のデジタル関連機器一覧当院のデジタル関連機器の設置状況①④ 印象採得・咬合採得②⑤ 模型または印象体の読み込み③⑥ ソフトウェア上でのデザイン⑦ プリンティング⑧ アルコールによる洗浄⑨ 義歯床と人工歯の接着⑩ 最終重合⑪ 義歯の完成⑫ クリニカルリマウント図1 当院のデジタル機器。左上から、ラボスキャナー、ミリングマシーン、口腔内スキャナー(IOS)、プリンティングマシーン、アルコール洗浄機(製品名は表2を参照)。種別製品名メーカー、販売元口腔内スキャナー(IOS)Medit i500MeditラボスキャナーCeramill Map 400Amann Girrbach、朝日レントゲン工業デザインソフトウェアexocadexocadCeramill D-FlowAmann Girrbach、朝日レントゲン工業Dentca DesignDENTCA3Dプリンティング関連機器カーラ プリント4.0Kulzer、クルツァージャパンカーラ プリント クリーンミリング機器Ceramill motion 2Amann Girrbach、朝日レントゲン工業データ評価用ソフトウェアGOM Inspectgom表2 当院のデジタル関連機器一覧。1.3Dプリンティング義歯の製作工程 最初に、3Dプリントで暫間義歯を製作した症例を通して、3Dプリンティング義歯の製作工程(表1)を説明したい。デジタル機器やソフトウェアによって、できることや設定が異なるため、本項は、図1および表2に示す資器材を用いた場合の経験であることをご理解いただきたい。QDT Vol.46/2021 March page 0309

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