QDT2021年3月号
7/9

100 今回から、前回のデザインの基本操作を踏まえた上での実践的なCADデザインについてお伝えしていきたい。 臨床でCADデザインを行う上で重要な考え方は大きく2つに分かれる。まずはデザインを快適かつ迅速に行うために効果的な方法を理解することであり、もうひとつは良好な結果を導き出すためにどうするのかである。これは、ミリング・シンタリング後に手間をかけないためのデザインといえる。また、CADデザインによっては同じミリングマシンでミリングを行っても再現性に差が出たり、チッピング等のミリングエラーを起こしたりする可能性もある。よいミリングマシンを使用することや加工テンプレートを変更することも重要だが、最初に着手すべきポイントはCADデザインを改善することだと考えている。逆に言えば、仮によいミリングマシンで最適な加工テンプレートでミリングしても、CADデザインによってはそのポテンシャルが発揮できない。この問題は、外部からミリングを受注している歯科技工所の方は実感していると思われる。ミリングエラーの大半は適切なデザインを行うことで解消できるといっても過言ではない。CADデザインを改めて考えるきっかけにしていただければ幸いである。なお、本稿で使用しているCADソフトは3Shape Dental Systemである。はじめに連載Road to Modellessモデルレス時代に向けてデジタル機器を使いこなすために藤松 剛株式会社 STF 京都府長岡京市開田2-1-5 とみふじビル3F株式会社 STF Tokyo 東京都台東区東上野6-23-5 第二雨宮ビル1F 101第6回 CADデザインのポイント①QDT Vol.46/2021 March page 0384

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る