QDT2021年4月号
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46私たちのフルデジタル補綴・修復 ~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~はじめにケースプレゼンテーションリレー連載~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~た私ちのフルデジタル補綴・修復第4回 光学印象採得からのラミネートベニア製作─チェアサイドとラボサイドの連携─ この数年間のデジタルデンティストリーの発展には目を見張るものがあり、速度を増してチェアサイド・ラボサイド双方に恩恵をもたらしている。しかし、そのメリット/デメリット、適応/非適応を理解していないと、従来のアナログデンティストリーと比較して劣る結果となってしまうことも事実である。当院で症例の概要 患者は20代女性。多数のう蝕処置と審美改善を主訴は、約3年前にIOS(TRIOS3、3Shape)を導入し、臨床応用してきた。具体的には、バーチャルなスタディモデル採得、スマイルデザイン、インプラント補綴、クラウン・ブリッジ補綴に応用している。今回は、ラミネートベニア修復症例をラボサイドのステップとともに、提示させていただく。に来院した(図1、2)。上顎前歯部に関しては、歯列不正、形態の非対称、失活歯を含む色調不良が認めら*1木雄一朗 Yuichiro Yoshiki/*2鬼頭寛之 Hiroyuki Kito*1歯科医師・Y'sデンタルクリニック 愛知県名古屋市中区錦3-24-12 玉水ビル5階*2歯科技工士・CURA ESTHETIC DENTAL CENTER 愛知県名古屋市中川区中島新町3-903-2QDT Vol.46/2021 April page 0460

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