QDT2021年4月号
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47第4回 光学印象採得からのラミネートベニア製作 ─チェアサイドとラボサイドの連携─図1a~c 初診時口腔内写真。臼歯部には多数のう蝕が、また歯列不正にともなう咬合不良、審美障害が認められた。図2 初診時顔貌写真。上顎前歯部には、歯軸、形態、色調の問題が認められた。矯正歯科治療にて歯軸、ポジションの改善後にラミネートベニア修復治療にて形態、色調改善を行う計画とした。図3a、b 矯正歯科治療終了後に形態修正を行った後の状態。歯軸、歯のポジションを改善したことで、ラミネートベニアにて修復可能となった。図4a、b スマイルデザインを行うためにラボサイドに送る情報写真。スマイル写真と、口角鉤を使用した写真を(歯肉まで写っている写真)を撮影しスマイルデザインを行った。れた。患者と相談した上で、全顎矯正治療後に、上顎4前歯にはラミネートベニアにより形態と色調を改善する計画とした。スマイルデザイン(チェアサイド&ラボサイド)a.チェアサイド 矯正歯科治療終了後(図3)に、資料用写真(図4)とバーチャルスタディモデル(図5)を採得し、ラボサイドにデータを送信した。b.ラボサイド デジタルによるスマイルデザインを行う以前であれば、このステップは診断用ワックスアップを行う段階である。前歯部の補綴設計は、機能はもとより患者の審美的な要求も高くなる。そういった場合、顔貌を含babacbaQDT Vol.46/2021 April page 0461

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