QDT2021年8月号
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70 今回からは第8回のミリングの基礎知識で挙げたミリングにおける3つの構成要素の2つ目の項目となるCAMソフトについてお伝えしていきたい。 CAMソフトについて、日本大百科全書(小学館、1994年発刊)において慶應義塾大学工学部教授である大野義夫氏は「CAMソフトの役割は、CADソフトによって蓄えられたデータを基にして、数値制御の工作機械や組み立てロボットの動作指令をコンピュータが自動的に生成することが中心となる。これによって、試作品やプレス金型などの自動製作が可能になる。このためにコンピュータは、工具の選択、カッターの移動経路の決定なども行う必要がある。CAMソフトを含んで、より広い範囲の生産工程をコンピュータの制御によって自動化することはFA(Factory Automationの略)とよぶ」としている。 しかしこれだけでは理解にしくいと思われるので、今回はCAMソフトの基礎知識として、歯科用のCAMソフトが何を行うソフトウェアなのかを説明していきたい。そうした知識を蓄え、ミリングマシンを導入する前に、マシン本体だけではなくCAMソフトについても知識を深めておくことをお勧めしたい。はじめに連載Road to Modellessモデルレス時代に向けてデジタル機器を使いこなすために藤松 剛株式会社 STF/京都府長岡京市開田2-1-5 とみふじビル3F株式会社 STF Tokyo/東京都台東区東上野6-23-5 第二雨宮ビル1F 101第11回 CAMソフトの基礎知識QDT Vol.46/2021 August page 0964

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