QDT 2021年10月号
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~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~私たちのフルデジタル補綴・修復 ~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~*1甲地貴行 Takayuki Kacchi/*2夏堀礼二 Reiji Natsubori*1歯科技工士・夏堀デンタルクリニック 青森県八戸市城下1丁目15-28*2歯科医師・夏堀デンタルクリニックQDT Vol.46/2021 October page 117638リレー連載 デジタルテクノロジーは、歯冠修復治療ならびにインプラント治療、および審美修復治療や矯正治療や外科処置も含め、現在の歯科界で効率的に活用が進められている。とくにわれわれ臨床家においては、診療室でインプラントの診断を行ったり、サージカルガイドの製作を行ったりといった点でデジタルテクノロジーを活用しているが、主には歯科技工士との連携の中で、プロビジョナルレストレーションや最終補綴装置(インプラント上部構造を含む)などを製作する機会が多い。 従来、アナログ印象採得を行っていた時代は、そこから得られた石膏模型をデスクトップスキャナーでスキャンし、そのデータを基にCADデザイン~ミリング~チェアサイドへのデリバリー、という流れであったが、昨今ではIOSの普及にともない、IOSによるスキャンデータをラボサイドに送信し、ラボではそのデータを基にデザイン・加工してデリバリー、という流れも始まっている。 われわれ臨床家は患者に精度の高い補綴装置を提供することが最大の目標である。そこにおいて鍵となる要素を示すと、精度の高いIOSによる光学印象採得、精度の高いデスクトップスキャナーによるアナログ模型のスキャンおよび口腔内に装着されてきたプロビジョナルレストレーションのスキャン、CADソフト第10回 IOSを起点とした現代のインプラント補綴─精度向上のためのポイントとその実践例─(前編)はじめにた私フルデジタル補綴・修復ちの

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