QDT 2022年1月号
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QDT Vol.47/2022 January page 0026 2021年4月号の本誌「Masterpiece」欄において、「The Symmetric Central Incisors Vol2」というテーマで、9症例を提示させていただいたが、その後さまざまな質問が寄せられた。そこで、本特集(今号と次号に掲載)、また2022年度後半から再開予定の連①歯科審美修復の評価ポイント 歯科審美修復の評価は、大きく2つに分けられる。すなわち、包括的として捉えられる顔貌との調和と、載において、補綴装置の歯肉縁下形態と辺縁歯肉との関係、およびピンク&ホワイトエステティック1-5とその境界領域を中心に、2021年4月号では説明しきれなかった理論的背景と診断から治療ステップに至るまで、新たな症例も加えて詳述したい。局所的な硬・軟組織の構成要素に分けられる(表1)。 包括的な評価において重要なことは、術者は患者の歯だけを見るのではなく、会話を通して、常に歯と口唇や顔との調和を念頭において観察することである。スマイル時での調和だけでなく、安静時や会話中での26*1歯科医師:きばやし歯科医院京都府長岡京市開田1丁目21-21Hiroyuki Kibayashiはじめに1.総論1)診断第1回:エビデンスに裏付けられた歯科審美修復の診断と治療原則Feature article #1木林博之*1 Periodontal Tissue補綴装置と歯周組織の接点The interface of Restorations and

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