QDT 2022年5月号_2
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 図1に筆者が考えるネスティングにおいて押さえておきたいポイントを挙げる。今回と次回でこれらについて筆者の考えを紹介していきたい。図2 自動でネスティングした場合と手動でネスティングした場合の加工範囲の差。図1 今回と次回で上記の項目について個別に解説していく。今回は①~③の項目について解説していく。図3 自動でネスティングした場合と筆者が手動でネスティングした場合の使い切った後のディスク。自動でネスティングした場合は無駄が多くなる。第20回 ネスティングで押さえておきたいポイント(前編)自動手動ネスティングで使う空間の差自動でネスティングしたディスク手動でネスティングしたディスク91QDT Vol.47/2022 May page 0643 自動配置でネスティングすると、隣接する加工対象物との安全な距離をCAMソフトが自動で計算してくれるが、過剰に安全な距離を取るため実際に加工できる数が減ってしまい、1歯あたりのコストに影響を及ぼす(図2)。 多少手間は増えるがネスティングは自動ではなく手動で行い、ディスクの隙間を把握しつつ加工に影響がない範囲で任意に配置したほうがディスク1枚から加工できる数は確実に多くなる(図3)。①隣接する加工対象物との距離②素材の厚み(工具の挿入角度)③O型とC型のネスティングの違い④サポートピン(コネクター)の位置と大きさ⑤ディスクセット時の固定具合⑥マルチレイヤーディスクの注意点ディスクを無駄なく使用するためには手動のネスティングのほうがよいネスティングで押さえておきたいポイントネスティングのポイント①隣接する加工対象物との距離

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