ザ・クインテッセンス6月
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話題の歯科器材・材料の紹介.あるいは症例や治療法に即した適材適所の材料選択のツボを解説.101吉岡隆知/吉岡香林はじめに これまでにファイバースコープ(根管内視鏡)を用いた根尖部観察は報告1,2されているが,歯科用実体顕微鏡(Dental Operative Microscope:以下,DOMと略)下で根尖部を観察した報告は少ない.DOMでみた根管内の画像は図1のようで,術者がみている像を精細に記録するのは困難であった.一方,ファイバースコープでは根尖部を強拡大で観察できるが,画像の解像度が悪いという欠点があった. 本稿では,根管内根尖部観察法(apical observation method in the root canal)として,根尖部根管の画像を精細に記録する方法を紹介する.根管内根尖部観察法では,以下に記載する方法で根尖部の清掃・乾燥後に画像の記録を行う.1.画像の記録 DOM(プロエルゴ:ツァイス)にFlexioMotionアダプタ(ハンディカム用:図2)を組み合わせると,市販キーワード:根尖,根管内根尖部観察法,歯科用実体顕微鏡,解像度根尖をみる~根管内根尖部観察法東京都開業 吉岡デンタルオフィス連絡先:〒101‐0062 東京都千代田区神田駿河台2‐3‐13 鈴木ビル1FTakatomo Yoshioka, Karin YoshiokaApical Observation Method in the Root Canal図1 DOMでみられる根管内.根管内は暗いが,根管最深部には洗浄液が残り,照明が反射して白くみえる.図2 DOM(プロエルゴ:ツァイス)にFlexioMotionアダプタ(ハンディカム用)を組み合わせると,市販のデジタルビデオカメラを装着することができる.図1図2the Quintessence. Vol.31 No.6/2012̶1271

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