ザ・クインテッセンス2月
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インプラント周囲病変のリスクファクターを学ぶのは必須Berglundhら1の一連の動物実験より,歯周病もインプラント周囲病変もバイオフィルムの蓄積により引き起こされるいわゆる感染症であることが判明した.それと同時に歯周病に比較してインプラント周囲病変は進行が早く,より深部まで炎症が拡大する可能性が示唆された(Lang, 2011,1月号参照)2.また,Franssonら(2008)3の報告にあるように,インプラント周囲病変を患っている患者はわれわれの臨床実感よりも多いと思われる.今日,インプラント治療は一般的な欠損修復の方法として普及している以上,処置を行うわれわれ歯科医師はインプラント周囲病変への対応の知識を十分にもつべきである.今回はインプラント周囲病変を引き起こすリスクファクターおよびインプラント周囲粘膜炎の治療を解説する.本稿は日本歯周病学会2013春季学術大会(第56回)でのDr. Stefan Renvertの講演をもとに,筆者(弘岡)が一般臨床家向けに大幅に再構成し,まとめ直したものである.なお,本年10月10日(金)〜12日(日)にパシフィコ横浜で開催される第7回日本国際歯科大会において,詳細を講演予定である.The Verification by Latest Evidence:Peri-Implant DiseaseHideaki Hirooka/Stefan Renvertキーワード:インプラント周囲病変,リスクファクター,周囲粘膜炎最新エビデンスで検証インプラント周囲病変2 リスクファクターとインプラント周囲粘膜炎の治療2012年,Europerio 7,Vienaにて東京都開業 スウェーデンデンタルセンター/東北大学歯学部臨床教授*スウェーデン/Kristianstad大学教授連絡先:〒100‐0011 東京都千代田区内幸町2‐2‐3 日比谷国際ビル3F弘岡秀明/Stefan Renvert*FEATURE特 集 4可逆的インプラント周囲炎インプラント周囲粘膜炎インプラント2014年10月10日(金)13:00~17:30 Bホール「インプラント周囲炎,その実際をふまえた対応とは?」連 動企 画第7回日本国際歯科大会128the Quintessence. Vol.33 No.2/2014—0390

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