ザ・クインテッセンス5月
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第5回融合上顎側切歯の分割・再植1枚の写真から巻頭SCIENCE鶴町 保日本大学歯学部歯科保存学Ⅱ歯内療法学講座連絡先:〒101‐8310 東京都千代田区神田駿河台 1‐8‐13症例の概要 上顎側切歯が融合歯で双生歯に分類される歯は極めて稀である.患者にとっては,前歯部で審美性の面で大きな心理的負担を感じている場合も多く,また反対咬合であることから機能的面からも不都合である.本症例は,何らかの全身疾患と関連していることを心配し,紹介来院したケースである(図1~3).上顎側切歯が対合歯と正常な咬合関係にないこと,犬歯萌出の障害となっていることなどから,融合側切歯の分割・再植の治療法を選択肢の1つとして説明し,快諾が得られた.図1 分割・再植された上顎右側融合側切歯(双生歯).図2 初診時口腔内写真.図3 初診時エックス線写真.点線部分から融合歯でなおかつ双生歯であることが読みとれる.3the Quintessence. Vol.33 No.5/2014—0967

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