ザ・クインテッセンス10月
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知らないと怖い禁忌症高齢者有病者時代に不可欠な医科処方薬への対応金子明寛東海大学医学部外科学系口腔外科連絡先:〒259‐1193 神奈川県伊勢原市下糖屋143Managing Prescription Drugs Essential to Medically Compromised Geriatric Patient—Frightening Contraindications You May be Unaware ofキーワード:併用禁忌,抗凝固薬,抗血栓薬Akihiro Kaneko 2013年から65歳以上の高齢者の日本国内に占める割合は25%を超え,4人に1人が高齢者となった.総人口は1億2,700万人の25%,すなわち3,170万人が65歳以上である. 高齢者の多くは複数の薬剤を服薬している.心房細動の患者は脳血栓を防ぐために,「心房細動治療ガイドライン」1に沿って加療を受け,抗凝固薬を服薬している.問診票に不整脈と記されたら,抗凝固薬の服薬を確認することが必要な時代である.抗凝固薬もワルファリンだけでなくタビガトラン,リバーロキサバン,アビキサバンなどの薬剤が心房細動治療ガイドラインに記載されている.医科で処方されている新規の薬剤および主な疾患治療ガイドラインについての知識をもつことは大事である. 歯科で処方することが多い抗菌薬,消炎鎮痛剤および抗真菌薬は,アスピリン喘息などを除けば禁忌FEATURE特 集 2はじめに:知らなかったではすまない92the Quintessence. Vol.33 No.10/2014—2166

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