ザ・クインテッセンス10月
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は少ない.しかし,医科で処方される多くの薬剤との併用禁忌は注意を要する.併用禁忌とは“飲み合わせの悪い薬”を併用することである.万が一併用した場合,作用の減弱,副作用の増強などを引き起こす.併用禁忌および注意が記されている組み合わせで,副作用増強の強い組み合わせは併用禁忌薬となり,作用減弱などの範疇では併用注意薬となる. 併用禁忌では死亡例もあり,患者の関心も高く,「多くの薬を服用していますが,大丈夫ですか……」と尋ねるかたが多い.うろ覚えで「大丈夫です」といって,取り返しのつかないことになる前に,薬剤の相互知識を整理する必要がある.そのためにも,いつも患者が処方する薬剤で併用禁忌のない薬剤を覚えておくことが大切である.とくに併用禁忌薬の多い抗真菌薬およびマクロライド系薬を処方する機会の多い先生は,ぜひご必読いただきたい.93the Quintessence. Vol.33 No.10/2014—2167

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