ザ・クインテッセンス10月
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実際の臨床において,感染根管治療を成功に導くために何が必要なのだろうか? 的確な診査・診断,再感染の予防,十分な洗浄など,いわゆる歯内療法の基本コンセプトを遵守しても治らない症例が数多く存在する.現在は,外科的歯内療法が次の一手であり,歯根端切除術,意図的再植などが行われている. 筆者は,日々マイクロスコープを用いた歯内療法を行うなかで,感染根管の根管内がいかに汚れているか実感してきた.そして,根管内に見えているが除去することのできない感染源を,見ながら除去できる新しいインスツルメントを開発した.それを用いて,実際の臨床を行ってみると,従来困難といわれていた難治性の根管治療の成功率が飛躍的に向上してきた. そこで本稿では,感染根管治療における難治性の原因となる感染源を,「根管内」「根尖孔」「根尖孔外」の3つに分類し,それぞれの感染源を直接見ていかに除去していくのかを,筆者の臨床症例とともに実際の根管内の動画を交えて紹介したい.岡口守雄東京都開業 岡口歯科クリニック連絡先:〒102‐0083 東京都千代田区麹町2‐12‐1 グランアクス麹町201Revolution in EndodonticsMorio Okaguchiキーワード:感染根管,OKマイクロエキスカ,マイクロスコープ,CBCTMovieスマホで動画が見られる!(使い方:P5参照)P108,P110,P112,P1152014年10月11日(土)9:00~12:00Cホール「マイクロエンド:現在の潮流」連 動企 画第7回日本国際歯科大会FEATURE特 集 3動画で学ぶ歯内療法感染根管への新しいアプローチとテクニックRevolution in Endodonticsはじめに102the Quintessence. Vol.33 No.10/2014—2176

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