ザ・クインテッセンス11月
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27.8本40~44歳27.1本45~49歳25.9本50~54歳24.4本55~59歳22.5本60~64歳21.2本65~69歳17.3本70~74歳15.6本75~79歳12.2本80~84歳8.4本85歳 ~総数(本)年齢階級(歳)日本(2011年)序論National 時代の流れは FEATURE特 集 2大月基弘大阪府開業 DUO specialists dental clinic,ヨーロッパ歯周病/インプラント専門医連絡先:〒530‐0005 大阪府大阪市北区中之島3‐3‐3 中之島三井ビルディング1階Motohiro OotsukiThe Useful Tool "Swedish National Guidelines"キーワード:スウェーデン,National Guideline,エビデンス図1 日本とスウェーデンの1人平均現在歯数比較.平成23年歯科疾患実態調査(日本)および文献9(スウェーデン)より抜粋引用. 日本の総人口は,現在約1億2,700万人で,以前より問題視されていた超高齢社会が到来している.WHOの2011年レポートによると日本人の平均寿命は83歳である.歯科の政策としては,平成元年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱した8020運動がスタートしている.そして,平成23年の統計(平成23年歯科疾患実態調査参照)では,38.3%の方が目標を達成しており,以前と比べると著しい改善を認める.しかし,1人あたり平均残存歯数については,たとえば80~84歳の区分をみると12.2本とまだまだ満足できる数字とはいえず(図1),高齢者の数全体が増えていることから未達成者の数自体も増えているのが現状だ. ただ高齢者でも自分の歯をかなり残すことができるようになり,治療オプションも以前と比べると多くなっている現在,口腔内がどのように歯科医師により効果的,効率的に修復され,患者のQOLをどれほど向上させているのかが興味の対象となってきているといえる. では質の高い治療を提供するため,良質なエビデンスに基づいた診療ガイドラインは存在するのだろうか? ガイドラインは科学的根拠1序論68the Quintessence. Vol.33 No.11/2014—2376

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