ザ・クインテッセンス11月
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27.4本20~29歳27.2本30~39歳26.5本40~49歳26.1本50~59歳23.3本60~69歳20.7本70~79歳18.4本80~89歳総数(本)年齢階級(歳)スウェーデン(2003年)に学ぶGuideline コンサバ+EBMに基づき系統的な手法により作成された推奨度を含む文書であり,すべての患者をガイドラインに沿って治療をすればよいというものではない.しかし,ある疾病において,Aという治療法が一般的で,その推奨度を見てBという他の治療法とひと目で比較できるガイドラインが存在すれば,インフォームドコンセントも行いやすく,両者の利益につながると考える. 筆者はスウェーデンから帰国し,さまざまな勉強会や学会に再び参加しているが,やはりエビデンスに乏しい最新の治療を追い求めるいわゆる“カッコイイ”治療というものがもてはやされているように思う.確かに日本の先生方は勉強熱心で,技術的向上を目指している方が多いのだが,ケースレポートレベルの治療方法が常にすばらしいといえるのであろうか? 最新は最良か? 人の体に影響を与える医師という職業は常にそのことを念頭におき,科学的検証を怠らずに治療を行うべきではないか. 本稿ではスウェーデンのNational Guidelineを紹介するとともに,それがどのように利用され国民の健康に寄与しているのかについて述べる.69the Quintessence. Vol.33 No.11/2014—2377

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