ザ・クインテッセンス2015年7月
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施設緩和ケア死亡長期ケア第4回(5月号)第4回(5月号)第1回 生活参加への歯科のかかわり 2月号第2回 “急性期”に歯科は何ができるのか 3月号第3回 “回復期”に歯科は何ができるのか 4月号第4回 “長期療養施設”で歯科は何ができるのか 5月号第5回 “在宅”で歯科は何ができるのか 6月号第6回 総括:歯科がすべきことは山ほどある 7月号全6回連載目次リハ病院回復期ケア第3回(4月号)はじめに 多様な環境で生活する要介護状態の人びとの生活参加を支援するうえでのニーズはさまざまであるため,多職種連携が必要であるが,通院できる患者への歯科疾患の治療に対する考え方の流用では連携はできない. 歯科医療の本来の目的は口腔機能の回復であり,音声言語障害には歯科以外に不可能なスピーチエイド等の口腔装置による治療訓練を言語聴覚士と行い,摂食嚥下障害への対応には呼吸路の安全性の確保のためのseatingやpositioningの知識,口腔咽頭機能の賦活のためのリハビリテーションの考え方,食事調整のためには食物物性の知識が必要である.さらに生活参加を歯科医療が支援するために,歯科疾患の治療以外にできることについても広報活動する必要がある.従来の歯科治療の概念の範囲を越えるこれらの技能を高めることは歯科への要介護高齢社会からの要請である.すべきある119the Quintessence. Vol.34 No.7/2015—1451

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