ザ・クインテッセンス2015年8月
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着材料に関する新しい情報や研究成果のアップデートが欠かせない.とくに日進月歩の新しい材料に関しては,その臨床手技とともに十分な理解が得られていないのが現状ではないだろうか. 2015年は,くしくも「接着」のさきがけとして1955年にBuonocoreがリン酸エッチングを行うことでエナメル質とレジン材料が接着することを発表して60年の節目の年である.本稿では,CR修復へのより深い理解が得られることを目的とし,①近年のCR修復のトピックス,②接着材料の性能を最大限発揮させるポイント,および③CR修復の長期経過とメインテナンス法について解説する.東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野連絡先:〒113‐8510 東京都文京区湯島1‐5‐45保坂啓一/高橋真広/中島正俊/田上順次Brush up on the knowledge of Direct Composite Resin RestorationKeiichi Hosaka, Masahiro Takahashi, Masatoshi Nagajima, Junji Tagamiキーワード:コンポジットレジン,接着,充填DE総まとめGPが知っておきたい図E 矯正も補綴も拒否した患者へのCR修復(5年予後)図D 矮小歯の改善をCR修復で図B スリーインサイザーの歯間離開閉鎖図C 小児矯正のリカバリーをCRで109the Quintessence. Vol.34 No.8/2015—1655

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