ザ・クインテッセンス 2017年11月号
2/8

矯正歯科治療審美だけでなく機能という視点から第 1 回臨床家が理解すべき矯正歯科治療の真のゴールとは?特 集 2 一方で,最近の歯科界におけるトピックスは,テクノロジーの発展とともに隆盛を極めているデジタルデンティストリーであり,この流れは矯正歯科分野においても生体データのデジタル化による治療のシミュレーション,装置の設計などに活用され,アライナー矯正の台頭にもつながっている.従来のワイヤーを使用するマルチブラケット法と比較し,アライナー矯正は術者に求められる技術的ハードルが低く,専門外の歯科医師が矯正を行うきっかけの1つとなっている.また,小児期の歯列拡大による永久歯列の叢生予防も,予防歯科の一種として一定のはじめに 現在の歯科界を取り巻く環境は社会構造や疾病構造の変化にともない,患者の歯科医療や健康に対するニーズや価値観の多様性に対応することが求められている.近年,矯正歯科治療(以下,矯正治療)はその適用範囲が広がっており,単なる歯列不正だけでなく,包括的歯科治療のなかで矯正治療を適用することにより,治療の質の向上が期待できるケースも増えていることを実感している.Movieスマホで動画が見られる!(使い方:P3参照)P69,72Tatsuyuki ShibusawaOrthodontic Treatment - Function as well as Aestheticsキーワード:治療のゴール,機能的安定位,MRI渋澤龍之東京都開業 渋澤矯正歯科連絡先:〒152‐0035 東京都目黒区自由が丘1‐29‐14 J・frontビル3階SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018Gホール10/6(SAT)午後66the Quintessence. Vol.36 No.11/2017—2378

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る