ザ・クインテッセンス 2018年3月号
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インプラントの解剖を極める!施術前に知っておきたい下顎の画像解剖と神経・血管解剖施術前に知っておきたい下顎の画像解剖と神経・血管解剖62the Quintessence. Vol.37 No.3/2018—0566Joe IwanagaBe an Expert in Anatomy for Implant Dentistryキーワード: インプラント,解剖,副オトガイ孔,舌側孔,CBCT久留米大学医学部解剖学講座 肉眼・臨床解剖部門/歯科口腔医療センターSeattle Science Foundation連絡先:550 17th Avenue, Suite 600, Seattle, WA 98122, USA特 集 2い,とくにここ数年で発表された画像・解剖の論文を中心に,臨床と結びつけながらレビューを行っていく.1下顎骨の副孔 インプラント手術において重要な下顎骨のバリエーションの1つに,副孔の存在がある.CBCTや解剖体による多くの研究において,ほぼ100%の下顎骨が何かしらの副孔をもつと報告されている.❶副オトガイ孔 オトガイ孔周囲に位置し,オトガイ孔より小さく岩永 譲はじめに 一般開業医においてインプラント外科が日常的に行われるようになり,CBCTも急速に普及している.2016年には,国内で累計約1万台のCBCTが稼働していると推測されている1. 一方,インプラント手術において,血管損傷による死亡事故を含む重篤な合併症が世界中で報告されていることを受け,さまざまな研究機関においてCBCTや解剖体を用いた研究が盛んに行われており,臨床に有用なデータを含む論文も多く見られる. そこで本特集では,あまり教科書に書かれていな

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