ザ・クインテッセンス 2018年4月号
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歯周外科ベーシックテクニック ポイント解説もっと上達したい人の連載132132the Quintessence. Vol.37 No.4/2018—0858樋口琢善*/佐竹田 久*1(イラスト)*福岡県開業 ひぐちファミリー歯科*1広島県開業 佐竹田歯科医院*代表連絡先:〒820‐0066 福岡県飯塚市幸袋140‐1縫合のポイント①第4回SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018Hホール10/6(SAT)午後(全6回)一次治癒を得るための縫合の条件とは基本のポイントを確認◦適切な縫合法の選択ができている◦歯肉弁どうしがずれなく緊密に接触している◦適切なテンションで縫い合わされている◦適切な縫合糸の選択ができている(ウィック・エフェクト[wick eect,次ページ参照]を考慮してモノフィラメント[単糸]の縫合糸を使用)◦歯肉剥離掻爬術や臨床的歯冠長延長術では,症例によって縫合法を使いわける(図1).なお筆者は主に単純縫合,垂直マットレス縫合変法,垂直・水平マットレス縫合変法,垂直懸垂マットレス縫合,クロス縫合を部位や状況に合わせて使いわけている図1 歯肉剥離搔爬術における縫合.歯根形態,歯根間距離,骨内欠損の有無,歯肉の厚み,審美性,歯肉弁の移動の有無などの条件に応じ縫合法を使いわけるが,歯肉弁と骨面,また歯肉弁どうしが緊密に接触した状態で縫合することで一次治癒が得られる.a垂直マットレス縫合変法垂直・水平マットレス縫合変法クロス縫合b1週間後 今回は,まず縫合の基本と注意点について解説する.使用器具については,次回の本連載を参照されたい.

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