ザ・クインテッセンス 2018年5月号
6/8

アナログ歯科医師のための初耳学デジタル処理のハナタカ!情報館第1回(全4回)まずはここから,デジタルの基本特別寄稿113the Quintessence. Vol.37 No.5/2018—1081 しかし,多くの歯科医師にとってデジタルの話題は敷居が高いと感じるであろう.そして,どのようなことから取り組めばよいか困惑していることと考える.その点も考慮して,多くの歯科医師が臨床応用できる内容とした. 今回は,無料アプリ等を使い,さまざまな取り組みを行っている現状を紹介しながら,とくに3Dの不思議な世界に入っていただくつもりである.さらに,項目を分けて,興味のある内容を列挙し,1つひとつ解説させていただく.現在,筆者が行っているデジタルの世界を知っていただき,本連載が歯科医師の知識向上に少しでも寄与できることを願う. 昨今,デジタルデンティストという言葉をよく聞くが,それは「デジタルを利用した歯科医師」という意味である.デンティストリーは,歯科医術と言われている.デジタルといっても,患者の記録管理から,CAD/CAMまで,幅広く普及してきた.導入に高額なものは普及率も低く,興味のない方も多いと考える.また,最近の歯科雑誌の内容は,口腔内スキャナーやCAD/CAMの種類や症例報告が多く,精度などの神髄に触れているものは少ない. そこで本連載では4回にわたり,デジタルの基礎から応用まで,歯科医師ができる内容を具体的に解説する.企画趣旨鈴木 伸岩手県開業 津志田歯科医院連絡先:〒020‐0836 岩手県盛岡市津志田西1‐1‐31キーワード:デジタルデンティストリー,STL,Dicom

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る