ザ・クインテッセンス 2018年5月号
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歯周外科ベーシックテクニック ポイント解説もっと上達したい人の連載124124the Quintessence. Vol.37 No.5/2018—1092樋口琢善*/佐竹田 久*1(イラスト)*福岡県開業 ひぐちファミリー歯科*1広島県開業 佐竹田歯科医院*代表連絡先:〒820‐0066 福岡県飯塚市幸袋140‐1縫合のポイント②第5回SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018Hホール10/6(SAT)午後(全6回)縫合で使用する器具と選択基準基本のポイントを確認◦縫合針は,湾曲の強さやサイズによって各種用意されている. 湾曲の強さ 主に弱湾(3/8サークル),強湾(1/2サークル)の2種類がある(図1). サイズ 「5-0」「6-0」などUSP(米国薬局方)規格に準じてサイズが表記されている.数字が大きくなるにつれ糸は細く,針は基本的に短くなる. 尖端の形状 角針や逆三角針,テーパーカット針,平型針は丸針に比べて歯肉に貫通しやすいため,歯周外科では主にそちらを用いる(図2).縫合針の尖端は,骨面や歯に当たるとつぶれてしまうため注意する.つぶれた縫合針の尖端で縫合を行うと刺入しづらくなり組織を損傷してしまうため,すぐに新しい針に替える.図1 縫合針の湾曲(BioFit-D:ワシエスメディカル).強湾(1/2サークル)と弱湾(3/8サークル)で大きさが異なる.図2 縫合針尖端の形状(下段は尖端から見た形状を略図化したもの).筆者は主に逆三角針とテーパーカット針を用いる.1/2サークル3/8サークル逆三角針テーパーカット針角針平型針丸針

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