ザ・クインテッセンス 2018年10月号
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囲病変の・診断71the Quintessence. Vol.37 No.10/2018—22811)新分類 はじめに,新分類について触れなければならないであろう.すでに報告されているとおり4,米国歯周病学会(AAP)と欧州歯周病学会(EFP)が中心となり,2017年末に歯周疾患およびインプラント周囲病変の分類を見直すミーティングが開かれ,約20年ぶりに改定された.歯周炎については侵襲性歯周炎,慢性歯周炎がなくなり,「歯周炎」として新しく表1 インプラント周囲病変の定義.①健康なインプラント周囲組織・臨床的に炎症の徴候(発赤,腫脹)がない・適切なプロービングで出血(BoP)や排膿が認められない・前回の検査時よりプロービングポケットデプス(PPD)が深くなっていない・初期の骨のリモデリング後に骨喪失が認められない②インプラント周囲粘膜炎・前回の検査時よりPPD が深くなっている,いないにかかわらず,適切なプロービングで出血や排膿が認められる・初期の骨のリモデリング後に骨喪失が認められない③インプラント周囲炎・適切なプロービングで出血や排膿が認められる・前回の検査時よりPPD が深くなっている・初期の骨のリモデリング後に骨喪失が認められる④インプラント周囲炎(転院などで前回の診査の記録がない場合)・初期の骨のリモデリング後にPPD が6mm以上・インプラント周囲骨頂で骨喪失が3mm以上インプラント周囲病変の定義および診査・診断1

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