ザ・クインテッセンス 2019年2月号
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補綴前処置を再考する―フェルールの高さと質的考察―40the Quintessence. Vol.38 No.2/2019—0294はじめに 修復治療を行ううえでもっとも重要なことは永続性の獲得であり,そのためには補綴装置としての生物学的要件,機能的要件,構造力学的要件のすべてを満たすことが必要となる.そして,前歯部領域においてはここに審美的要件の確立が優先事項として加わる(図1). 今日,MI(Minimally Intervention)の普及とともに,できる限り歯質,ことにエナメル質を保存し,生体模倣を最終ゴールとした修復治療が,生物学的,構造力学的,そして,審美的にもっともすぐれた結果◎補綴装置に求められる要件図1 前歯部領域においては審美的要件の確立が優先事項となる.Reconsideration of Pre-prosthetic Treatment:A Study for the Height and Quality of Ferruleキーワード:修復治療,前歯部,フェルール,支台歯形成,Root in bone,抜歯基準,マージン形態,矯正的挺出神奈川県開業 瀬戸デンタルクリニック連絡先:〒241‐0022 神奈川県横浜市旭区鶴ケ峰1‐2‐9‐2F瀬戸延泰Nobuyasu Seto特 集 1要件生物学構造力学機能審美

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