ザ・クインテッセンス 2019年3月号
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プライマー? セルフ? ユニバーサル? はじめに 今世紀に入って,歯科界でのもっとも大きな変化は,デジタルデンティストリーの台頭であると思われる.CAD/CAMシステムが一般に普及し,今まで使用されなかったジルコニアセラミックスなどが歯科において多く用いられるようになってきている.歯冠修復用材料が多様化していくなかで,直接法・間接法を問わず,歯質接着システムはその工程の簡略化や単純化を念頭に開発が進み,従来では直接法にのみ使用されてきたシステムが間接法にも応用できる,いわゆるユニバーサルボンドといわれる製品群がシェアを伸ばしてきている.特 集 1Cementation Up-to-Date:the Mechanism of “Universal Adhesive” and “Self-Adhesive Cement”Tomohiro Takagakiキーワード:ユニバーサルボンド,セルフアドヒーシブセメント,シラン処理,10-MDP高垣智博東京医科歯科大学う蝕制御学分野連絡先:〒113‐8510 東京都文京区湯島1‐5‐45セメンテーションUp-to-Date 201932the Quintessence. Vol.38 No.3/2019—0528

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