ザ・クインテッセンス 2019年8月号
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34the Quintessence. Vol.38 No.8/2019—1616特 集 1Composite Resin Restoration─40 Years of History and Present:Direct Composite Resin Restoration from 25 Years Progress Clinical CaseNaotake Akimotoキーワード:コンポジットレジン修復,長期経過症例,直接法レジン充填神奈川県開業 秋本歯科診療所連絡先:〒231‐0006 神奈川県横浜市中区南仲道1‐6 関内NSビル1F秋本尚武はじめに:接着修復の今 コンポジットレジン修復は,レジン接着材とコンポジットレジン材料の性能向上,そして接着修復の概念の普及により,現在ではう蝕治療の第一選択になっている.最近では,一般雑誌にもコンポジットレジン修復が取り上げられるようになり,患者にも「コンポジットレジン」,そして「接着修復」という専門用語が浸透し始めている. 昨年2018年は,「トータルエッチングシステム」,そして「セルフエッチングシステム」が臨床の場に登場してそれぞれ40年,そして25年という記念すべき年であった.現在世界中で使用されているこのいずれの接着システムもMade in Japanの技術であり,日本の各接着メーカーの研究開発者による努力の賜物である.この画期的なレジン接着システムの登場,そしてこのレジン接着システムとともに総山孝雄教授が提唱したう蝕検知液によるう蝕の臨床的識別法とコンポジットレジン修復のための窩洞形成法は,

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