ザ・クインテッセンス 2019年8月号
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全顎治療の指針に対する一考察「安全な咬合」の概念に基づいた治療72the Quintessence. Vol.38 No.8/2019—1654 “安全な咬合”とは,下川公一先生(福岡県北九州市ご開業)が提唱されている咬合理論のなかの一語である.「上顎歯槽弓を顔面頭蓋の正しい位置に垂直的にも水平的にも左右均等に位置づけるために歯牙移動を行い,それに合わせて下顎を嵌合させ,適正顎位を探ることにより,その人本来がもっているもっとも美しい顔貌に近づける(下川公一臨床セミナーアドバンスコースより)」とある. 臨床でさまざまなケースに遭遇するなかで,いわゆる「歯並びが良い状態」のほうが審美性や清掃性,機能性だけでなく,長期的な予後についても優位性があることを経験する.『歯並びが良く,良い状態4444で咬合444している状態のほうが,より「安全44」なのではないか?』という点は,所感という水準においては444444444444,特 集 3はじめにTreatment Based on a Concept of “Safe Occlusion”Homare Komazawaキーワード:安全な咬合,最大開口最速閉口,蝶形骨福岡県開業 こまざわ歯科クリニック連絡先:〒813‐0044 福岡県福岡市東区千早4‐22‐37 Eタクビル3F駒澤 誉(文・図)福岡県開業 下川歯科医院連絡先:〒802‐0006 福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目 西日本小倉ビル5F下川公一講評Movieスマホで動画が見られる!(使い方:P3参照)P85,88,92,94,96

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