ザ・クインテッセンス 2019年10月号
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40the Quintessence. Vol.38 No.10/2019—2094The Power of Direct Composite Restoration:The Best Bonding Technique to Save ToothKeiichi Hosaka, Masatoshi Nakajima, Hirohumi Tashiro, Masahiro Takahashi, Junji Tagamiキーワード:ダイレクトボンディング,モノブロックレストレーションコンセプト,フェルール効果,ファイバーポスト,Smear Layer Deproteinizing Pretreatment(SLDP)東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野連絡先:〒113‐8510 東京都文京区湯島1‐5‐45保坂啓一/中島正俊/田代浩史/高橋真広/田上順次特 集 1はじめに 2015年,筆者ら(保坂,中島,高橋,田上)は,本誌において「文献&臨床でひも解くCR修復総まとめ」と題して,直接法コンポジットレジン修復,すなわちダイレクトボンディングがさまざまな症例に適応可能であることを,その当時のトピックスとともに解説した1.そしてその冒頭で,「CR修復を成功に導くためには,接着技法や接着材料に関する新しい情報や研究成果のアップデートが欠かせない」と書いたが,それから4年が経つ間に,ダイレクトボンディングはさらなる進化を遂げ,保存修復治療はもちろん,補綴治療や失活歯に対しても臨床応用されるに至っている. そこで本稿では,昨今のダイレクトボンディングの最新研究を整理し,その研究成果に基づいた臨床応用例を示すことで,その可能性を検討してみたい.

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