ザ・クインテッセンス 2019年11月号
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前編:歯髄組織,どこまで手をつける?座談会リクッチ先生にエ 56the Quintessence. Vol.38 No.11/2019—2352 本年3月,筆者(福西)がファウンダーを務める5-D Japanの10周年記念講演会を開催し,海外から5名の演者をお招きした.その演者のおひとりであるDomenico Ricucci先生(以下,リクッチ先生)は近年,歯内療法学の分野で革命とも呼べる多くの研究を世界に向けて発信されているのは読者諸氏もよくご存じだと思う.“Healing of pulp and periapical tissue; Lessons from histopathology”(病理組織に学ぶ歯髄と根尖周囲組織の治癒)というタイトルでご講演をいただいたが,そこでは深部に進行したう蝕に対する組織応答について触れられた後,歯髄組織へ細菌が侵入すると組織学的にどのような変化が起こるかについて解説された.そして,可逆性あるいは不可逆性歯髄炎の病理的な状態を臨床的に診断が可特 集 1はじめにDr. RicucciDr. Fukunishi

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