ザ・クインテッセンス 2019年12月号
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臨床解剖診断・治療のためのGPが知っておきたい連載(全12回)173the Quintessence. Vol.38 No.12/2019—2707 前回(第11回)は,主に口腔底の解剖や日常臨床で舌側歯肉を扱う場合の注意点・合併症の回避方法などの解説を行った.第12回(最終回)の今回は,口腔外科専門医(伊原木聰一郎先生:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔顎顔面外科学分野)が上顎洞内に発症した歯根嚢胞の内視鏡支援下摘出術の際に遭遇した問題に対して,臨床解剖学的な視点から解説を行っていく.筆者のGP,口腔外科医,そして臨床解剖医としての視点を盛り込んだ内容となっており,GPの読者のみならず,口腔外科医の読者にもぜひとも参考にしてほしい内容である.はじめに専門医とのコラボレーション企画:第3弾 口腔外科専門医×臨床解剖医歯根嚢胞摘出術と口腔上顎洞瘻の閉鎖のための解剖第12回(最終回)岩永 譲*1/伊原木聰一郎*2*1Department of Neurosurgery, Tulane University School of Medicine*2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔顎顔面外科学分野*1連絡先:131 S. Robertson St. Suite 1300, New Orleans, LA 70112, USA*2連絡先:〒700‐8525 岡山県岡山市北区鹿田町2‐5‐1Joe Iwanaga and Soichiro Ibaragi■■内視鏡支援下の上顎洞嚢胞摘出術はエビデンスが少ないものの,従来法に比べアドバンテージが期待される■■口腔上顎洞瘻のさまざまな閉鎖方法の利点と欠点を見直す■■骨膜減張切開は,新しいメス刃を使い拡大視野の下で行うことで合併症予防につながると考えられる第12回を読み解く

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