ザ・クインテッセンス 2020年1月号
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どんな治療で,適応は?バイオロジーと臨床で紐解く臼歯部抜歯後即時埋入抜歯時即時埋入後埋入から2週間後112the Quintessence. Vol.39 No.1/2020—0112特 集 3 抜歯後即時埋入(以下,即時埋入)は,抜歯直後にインプラント体の埋入手術を行う処置方法であるが1,現状その適応症はあまり明確になっていない. 即時埋入はすべての症例に適応できる処置ではないため,むやみに即時埋入を行うべきではなく,本稿も積極的にこれを勧めるものではない.しかし,歯周組織ならびにインプラント治療に対する正確な知識をもち,そのうえで適応症を選んで臨床応用を行えば,患者の負担を軽減させる(治療期間の短縮および処置回数を減らせる)という意味で,極めて有用な術式であると筆者は考えている. そこで本稿では,即時埋入に関連するバイオロジーおよび治療方法について解説し,とくにその臨床応用に二の足を踏んでいる臨床家にとって有益な情報を提供したい.Immediate Molar Implant Placement:Rationale and Clinical ApplicationShota Tsujiキーワード:即時埋入,抜歯窩,臼歯部インプラント,二次治癒大阪府開業 歯周病治療専門クリニックSPIDO連絡先:〒530‐0012 大阪府大阪市北区芝田1‐4‐14 芝田町ビル3階E-mail:stsujidds@yahoo.co.jp辻 翔太3Bホール午後10/17(土)講演者論文はじめに

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