ザ・クインテッセンス 2020年1月号
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切開線!どこにどう入れる?141the Quintessence. Vol.39 No.1/2020—0141第1回 下顎第二大臼歯遠心の歯周組織再生療法リレー新連載福岡県開業 水上歯科クリニック連絡先:〒811‐3217 福岡県福津市中央5‐1‐2東京都開業 岩野歯科クリニック連絡先:〒157‐0066 東京都世田谷区成城6‐9‐4‐2F企画監修:水上哲也執筆:岩野義弘【企画趣旨】 歯周外科治療におけるフラップデザインは,各臨床家のもつ治療コンセプトに基づき,患者個々の口腔内の状況に応じて設定されるべきものといわれる. 本企画では,個々の臨床状況下において,切開線をいかに設定するかをメインテーマとし,その根拠ならびにその後の術式までを,斯界の気鋭臨床家にご解説いただく.はじめに 下顎第二大臼歯遠心面は,埋伏智歯抜歯後のリモデリングにともない,深い垂直性骨欠損と歯周ポケットが形成されやすい部位である.全顎的に歯周炎の進行が重度でなくとも,同部にのみ深い歯周ポケットが形成されていることも少なくない.骨欠損形態は広くて深い2~3壁性骨欠損であることが多く,歯周組織再生療法が適応となる.本法の成功には,骨欠損内における血餅の確実な保持が非常に重要であり,そのため切開線の適切な設定が最重要事項となる.3Cホール午後10/18(日)講演者論文1Aホール午後10/18(日)講演者論文

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