ザ・クインテッセンス 2020年2月号
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80the Quintessence. Vol.39 No.2/2020—0350特 集 2◀◀◀ 企画趣旨 ▶▶▶ 今日の矯正治療の方法はブラケットを用いたものと,インビザラインのようなクリアトレーを用いたものに大別することができる.歯列不正をもつ患者にとっては,どちらの治療法を選択するにしても,長期間口腔内に装置を入れておかなければならない.治療期間が長ければ長いほど,患者の治療に対するモチベーション,コンプライアンスは低下するであろう.その結果,治療期間中にう蝕・歯周炎などの疾患が発症する可能性は高くなる.もし治療期間を短くすることができれば,患者はモチベーション,コンプライアンスを高い状態で維持でき,口腔内に起こる細菌由来の合併症が発症するリスクも下げることができる. 今回は,矯正治療のスピードを加速させるピエゾシジョンの研究,臨床応用を長年行っているボストン大学歯周病科教授のDr. Serge Dibart,米国ボード認定歯周病専門医の築山鉄平先生による座談会をとおして,読者とピエゾシジョンの歴史,研究結果,臨床応用について知識を共有し,これからの診療におけるメリット,価値を見出す機会になればと思い,企画に至った.宮本貴成Innovative Orthodontic Treatment Modality Enhanced by PIEZOCISIONSerge Dibart, Takanari Miyamoto, Teppei Tsukiyamaキーワード:ピエゾシジョン,矯正治療,生理学的コンセプト*ボストン大学歯周病科*1クレイトン大学歯周病科*2福岡県開業 つきやま歯科医院専門医療クリニック天神代表連絡先:〒810‐0041 福岡県福岡市中央区大名1‐14‐8 バルビゾン2FSerge Dibart*/宮本貴成*1/築山鉄平*24Bホール午前10/18(日)講演者論文

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