ザ・クインテッセンス 2020年3月号
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ドイツ訪問記歯科医師・歯科技工士必見!次世代の即時重合レジン特別寄稿106the Quintessence. Vol.39 No.3/2020—0646はじめに (中村) 2019年の秋,ドイツ・ハンブルグにあるDMG Chemisch-Pharmazeutische Fabrik GmbH(以下,DMGと略)を視察した(図1,2).また,DMGのKOLのデンタルクリニックも見学することができた(図3,4).その目的は,ドイツをはじめとするヨーロッパ周辺国のデンタルクリニックで話題となっている次世代の即時(常温)重合レジンを見定めることにあった. DMGは1963年に設立され,レジン,セメント,印象材などをすべて自社開発し,世界90か国以上の歯科医師や歯科技工士に愛用されている歯科材料メーカーである.日本では,コンポマー裏層材アイオノジットが古くから周知されているであろう.1990年には世界初のベース/キャタリストタイプの常温重合レジンLuxatempシリーズを開発し,今日まで世界中で活用されている.さらなる研究により強度を飛躍的に向上させ,装着耐久年数を1年間から5年間に延長できる常温重合レジンを開発し,レジンでありながらsemi-permanent restorationとしてラインナップに掲げている.それが,次世代の即時重合レジンと呼ばれるLuxaCrownである.中村健太郎/大川友成*愛知県開業 Shurenkai Dental Prosthodontics Institute連絡先:〒461‐0025 愛知県名古屋市東区徳川1‐407‐2 Fortress TOKUGAWA*ドイツ・ハンブルグ開業 Organ Dental Technology Hamburg連絡先:Hans-Henny-Jahnn-Weg 41‐45,D‐22085 Hamburg Germany図1,2 DMG本社.この建物にはレセプションやビジネスオフィスのほかに,洗練されたトレーニングセンターが設置されている.同敷地内に工場や研究所が併設されており,その視察で製品のクオリティの高さに驚きを隠せなかった.日本から遠く離れたドイツのDMG本社を訪れた目的を説明した.左から,アジアセールスマネージャーのMr. Andreas Kruse,副社長のMs. Susanne Stegen,筆者ら(左から中村,大川)である.124Cホール午前10/18(日)講演者論文

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