ザ・クインテッセンス 2020年3月号
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切開線!どこにどう入れる?131the Quintessence. Vol.39 No.3/2020—0671第3回 下顎大臼歯部垂直性骨欠損への歯周組織再生療法リレー連載福岡県開業 水上歯科クリニック連絡先:〒811‐3217 福岡県福津市中央5‐1‐2企画監修:水上哲也執筆:山口文誉はじめに 垂直性骨欠損に対する歯周組織再生療法の成功率が飛躍的に向上してきた.その理由として「歯間乳頭部の初期閉鎖」が劇的に改善したことが非常に大きい1.歯周組織再生療法の成否に大きくかかわってくる歯間乳頭部における切開法に関して,これまでさまざまな臨床家によってさまざまな考案がなされてきたが,本稿では「大臼歯部における歯間乳頭部の切開線」に注目してみたい.大臼歯部は頬舌幅が広く近遠心幅がそれほど広くないため,歯肉弁への血液供給を考慮した切開線が必要となる.1Aホール午後10/18(日)講演者論文1Aホール午後10/18(日)講演者論文【企画趣旨】 歯周外科治療におけるフラップデザインは,各臨床家のもつ治療コンセプトに基づき,患者個々の口腔内の状況に応じて設定されるべきものといわれる. 本企画では,個々の臨床状況下において,切開線をいかに設定するかをメインテーマとし,その根拠ならびにその後の術式までを,斯界の気鋭臨床家にご解説いただく.神奈川県開業 山口歯科医院連絡先:〒231‐0005 神奈川県横浜市中区本町3‐24‐2‐1F

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