ザ・クインテッセンス 2020年4月号
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切開線!どこにどう入れる?141the Quintessence. Vol.39 No.4/2020—0927第4回 上顎大臼歯部歯間部の歯周組織再生療法リレー連載福岡県開業 水上歯科クリニック連絡先:〒811‐3217 福岡県福津市中央5‐1‐2企画監修:水上哲也執筆:村川達也はじめに 上顎大臼歯歯間部は, 清掃性・咬合・食片圧入などにより,垂直性骨欠損や歯周ポケットが形成されやすい部位である.また,解剖学的に複雑な形態により歯周基本治療が難しいことも少なくない. 骨内欠損により予後に不安があるケースにおいては,メインテナンスが容易な環境を構築するために歯周組織再生療法が適応となる場合もある.本法の成功には,上顎大臼歯歯間乳頭部の解剖学的な形態を考慮し,切開線の適切な設定が最重要事項となる. 今回,少し経過がある症例を提示し,筆者が現在考える切開線とも比較し考察する.1Aホール午後10/18(日)講演者論文【企画趣旨】 歯周外科治療におけるフラップデザインは,各臨床家のもつ治療コンセプトに基づき,患者個々の口腔内の状況に応じて設定されるべきものといわれる. 本企画では,個々の臨床状況下において,切開線をいかに設定するかをメインテーマとし,その根拠ならびにその後の術式までを,斯界の気鋭臨床家にご解説いただく.福岡県開業 むらかわ歯科クリニック連絡先:〒816‐0802 福岡県春日市春日原北町5‐8‐1

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