ザ・クインテッセンス2020年8月号
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切開線!どこにどう入れる?123the Quintessence. Vol.39 No.8/2020—1917第8回 ミニマムなフラップデザインと起炎因子の除去のCritical Pointを探るリレー連載福岡県開業 水上歯科クリニック連絡先:〒811‐3217 福岡県福津市中央5‐1‐2企画監修:水上哲也執筆:芳賀 剛はじめに 歯間乳頭部は血流が乏しく,一次閉鎖を得ることが難しい.また,前歯部は審美的要素を考慮する必要がある.骨縁下欠損に対し,低侵襲な歯周外科を行うことで血餅の安定,再生の場の確保,乳頭部の一次閉鎖(再生の3原則)をより得ることができる. ミニマムなフラップデザインを採用すると,起炎因子の徹底除去が不確実になる可能性がある.症例は千差万別である.切開線の設定は,より良い結果を導くためにできるだけ低侵襲なフラップデザインとし,かつ起炎因子を取り残さないというジレンマの臨界点(critical point)を探る作業であると考える.【企画趣旨】 歯周外科治療におけるフラップデザインは,各臨床家のもつ治療コンセプトに基づき,患者個々の口腔内の状況に応じて設定されるべきものといわれる. 本企画では,個々の臨床状況下において,切開線をいかに設定するかをメインテーマとし,その根拠ならびにその後の術式までを,斯界の気鋭臨床家にご解説いただく.福岡県開業 学研都市歯科・矯正歯科連絡先:〒808‐0131 福岡県北九州市若松区塩屋3‐3‐5Movieスマホで動画が見られる!(使い方:P3参照)P127,128講演者論文講演者論文

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